《バレエの芸術》Art of Ballet【Hidden City ストーリー SubStory】


今回のサブストーリー はArt of Ballet。
おしとやかなレディ、ジュリエットちゃんが主役のお話です。
2019年7月のイベントはバレエのお話でしたので、小話としてそれに多少関連すると思います。興味があればぜひ読んでみてください。
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《バレエの芸術》Art of Ballet
Mon ami, I’m so glad you’re here. Last night, I dreamt that I was performing ballet again on stage. Did I not tell you?
In my childhood, I attended ballet school and was told that I would have a great future on the global stage… But life had its own ideas. I’d like to do ballet again. Will you help me find an outfit? I’d be very grateful.
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あら、こんなところで会えて嬉しいわ。昨晩ね、ステージでバレエを披露する夢を見たのよ。あなたに話してなかったかしら? 小さいころ、バレエスクールに通っていたの。で、世界の舞台に立つ素晴らしい未来が待っているだろうって言われてたのよ… でも人生って思うようにいかないわよね。私、またバレエをやりたいのよ。衣装一式を探してくださらない?そしたらとっても嬉しいわ。
・Mon ami:(主に男性の)友人や恋人に対する呼びかけの言葉。フランス語。「ねぇ」とか「あなた」とか、そういったニュアンス。
・life had its own ideas はなかなか訳しにくいですが、直訳では「人生はその人生なりの理念がある」でしょうか。人生=未来のことはどうにも分かり得ない、といった表現にしました。
Okay, I’ll help.
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オーケー、手伝うよ。
《 Hourglass Figure(くびれの美しい身体)》
Thank you so much for agreeing to help me. The first thing I need for the ballet outfit is a Corset.
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お手伝い本当にありがとう。バレエ衣装に必要な最初のものはコルセットよ。

Find the Corset. Explore the Station. コルセットを探せ。[駅]を探索せよ。
It feels strange to wear a corset again, but no matter – art requires sacrifice.
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またコルセットをつける日が来るなんて変な気分ね。でもいいの、だって芸術には犠牲がつきものですもの。
・but no matter:(普通は、「(後にくる文章)~だとしても」と訳しますが、これのようにコンマやハイフン等で区切られて独立している場合は、「問題ない」などと訳せます。
・requires: 必要とする、事欠く
・sacrifice: 犠牲
《 Silk Stockings(シルクのストッキング)》
Another item from a ballerina’s wardrobe are Stockings. I think I know where to find some.
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他に必要なバレリーナの衣装はストッキングよ。どこを探せばいいのか検討はついてるわ。

Find the Stockings. Explore the City Hall. ストッキングを探せ。[市役所]を探索せよ。
Did you know that stockings used to be a male item of clothing? It’s a shame that went out of fashion.
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ストッキングは昔、男性用の衣料品だったってことはご存知? それが時代遅れになってしまったのは残念よね。
・shame: はずかしいこと、残念に思うこと、羞恥心
・out of fashion:時代遅れ、ださい
《 Hair Up(髪を結う)》
Now let’s pick up a Hair Net for the costume. Ballerinas can’t dance with their hair all over the place. I’ll leave this task to you.
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さあ、衣装用のヘアネットを手に入れるわよ。バレリーナは髪をまとめてなくちゃ踊れないわ。あなたに任せるわ。
・all over the place で「めちゃくちゃ」「支離滅裂」「(そこいらじゅうに)散らばる」などといった意味です。髪の毛をとっちらかしてちゃダメよって言いたいのでこの意訳に。
・leave は「残す」や「引き上げる」などの意味がありますが、その後に this task to you と続くので、「あなたに任せる」といった意味になります。

Find the Hair Net. Explore the Room of Fate. ヘアネットを探せ。[運命の部屋]を探索せよ。
Such a fine Hair Net. With each new item of clothing, remember more and more memories from my childhood.
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なんて素敵なヘアネットなのかしら。新しい衣装のアイテムが揃うたび、だんだんと子供のころの記憶が蘇ってくるわ。
《 Ballet Tutu(バレエチュチュ)》
The main item of the ballerina’s costume is the Tutu. It reflects the style, taste and charisma of the ballerina. Try to find one for me.
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バレリーナのコスチュームのメインアイテムはチュチュよ。バレリーナのスタイル、テイスト、カリスマ性を決めるの。私のために探してみて。
・reflect は「映す」「反映する」といった意味なので、ここの文脈を考慮するに「バレリーナのそういった特徴を決定づけるもの」といったニュアンスで。

Find the Tutu. Explore the Station. チュチュを探せ。[駅]を探索せよ。
I knew you could handle it. This Tutu is the height of elegance and beauty. I’m overjoyed!
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あなたなら何とかしてくれるって思ってたわ。このチュチュほど優雅で美しいものはないわよ。浮かれちゃうわ!
・handle は「扱う」「仕向ける」「手がける」といった意味ですが、その後に続くitは探索前の「私のために探してみて」を指しています。
・height of~ で「~の高み」と訳せますが、意訳で「これほどのものはない」としました。
《 Ballet Footwear(バレエ用の履き物)》
All that remains is to find one small, but very important part of the ballerina’s costume – Pointe Shoes.
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残りの探すアイテムは小さいけれど、バレリーナのコスチュームでとても大事なものなの。トウシューズよ。

Find the Pointe Shoes. Explore the Room of Fate. トゥシューズを探せ。[運命の部屋]を探索せよ。
I decided to watch Swan Lake the other day. The ballerina’s movements were impeccably elegant. It looked as if her pointe shoes weren’t footwear, but a part of her body. But that’s only how it looks from a distance. In reality, pointe shoes are worse than prisoner’s manacles.
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この間、『白鳥の湖』を見たの。バレリーナの所作は完璧なまでにエレガントだったわ。彼女のトウシューズは単なる履物じゃなくて、体の一部であるかのようだった。でも、それは部外者が見たらの話よ。実際、トウシューズは囚人の足かせなんかよりもずっと最悪なんだから。
・movement:動き、仕草、動作
・impeccably: 非の打ち所がない、完璧な
・that’s only how it looks from a distance. の訳し方ですが、これを直訳すると「遠くから見るに過ぎない」となります。ただ、そのあとのセンテンスで「囚人の足かせよりもさらに最悪」という表現をしているので、「バレエを知らない(トウシューズを履いたことのない)人からしたらそう(=難なく履いているように)見えるわよね」といったニュアンスです。確かに…
《 Juliette the Ballerina(バレリーナのジュリエット)》
I think we have found everything needed for this Ballerina Outfit. I have one more tiny little favour to ask you. Help me arrange this outfit beautifully. Do you happen to have any little amulets spare, to give the outfit a special aura? Rest assured, I’ll repay the favour.
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バレリーナの衣装に必要なものはすべて揃ったようね。もうひとつ、あなたにほんの小さなお願いがあるの。この衣装を美しくアレンジしてくれないかしら。これにとっておきのオーラを施すための、小さなアミュレットの余りなんかを持っているなんてことはある? 安心して、きっとお礼はするわ。
・favour はイギリス英語です。米英語のfavor ですね。
・happen to:「たまたま〜する」「偶然〜する」。この文章では、「余りを持ってたらくれない?」みたいなニュアンスになります。
・Rest assured:安心してください

Package the Ballerina Outfit. Assemble the "Art of Ballet" collection. バレリーナの衣装セット。《バレエの芸術》コレクションをまとめる。
Thank you, mon ami. This Ballerina Outfit is beautiful. I can’t wait to start practicing again. Do you want to be my dance partner? You don’t like dancing? Well, I’ll have to convince the Detective. As for you, take this humble token of my appreciation.
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ありがとう、モナミ。見事な衣装ね。またおけいこを始めるまで待ちきれないわ。私のダンスパートナーになりたくはない? ダンスはお嫌い? なら、刑事さんを説得しようかしら。そうそう、私のほんの感謝の気持ちを受け取ってね。
・As for you:直訳で「あなたについては(関しては)」となりますが、as forは以前に話題に上がったことを前提として指します。この場合、前の画面の「お礼をするわ」にかかりますね。
This story is over…
ジュリエットちゃんがバレエを再開するために、衣装を集めるお話でした。
彼女はおっとりしていながらも自己主張の強い、おねだり上手な女性ですね。今度はしっかりバレエを続けてもらいたいです。
それではまた次回まで。